
ハウスシステムMoonON1st
1.30種類のハウスシステム


ハウスシステムMoonON1st
ハウスシステム(ハウスの分け方)は様々な種類があります。
私が使用しているホロスコープ作成アプリ(AstroGold)では(2020年5月時点バージョン)ですと30種類。


このようにハウスシステムは様々な種類があるので、どれを選択されるのかは利用者の考え方次第。
そこに正解・不正解はありません。






2.月から始まるチャート
先日、Youtube(太陽星座を基準として解説した12星座別の動画)のコメント欄に、下記のようなご質問がありました。
「月星座の動画も見た方が良いですか?」









太陽と月はあくまでも違う役割だと考えるのは一般的だと思います。
しかし、月を優先して太陽のように扱う人もいます。
月を基準にして、ハウス分けを区切る考え方です。
AstroGoldのハウスシステムの中に、Moon on 1st(月星座から始まるチャート)があります。



ハウスシステムMoonON1st
上記の画像のブルーの楕円で囲んだ(Moon on 1st)の部分から、以下のハウスシステムをよくご覧になって下さい。
Mercury on 1st(水星星座から始まるチャート)
Venus on 1st(金星星座から始まるチャート)
Mars on 1st(火星星座から始まるチャート)
・・・














とらえ方は人それぞれ。
そのため、月星座を優先して読み解くのも間違いではありません。








3.メディアやYoutube配信で使うハウスシステム








ネイタルチャートでご自身のチャートに関わる事を読むなら、あなたの自身のハウスに対して天体や星座の解釈のみを参考にされると良いかも。
但し、この場合は星座と天体で解釈されている(内容)がどの部分であるのか?を理解できないと難しいかもしれません。
どの言葉が(どの天体とどの星座から作られたものなのか?)さえ分かれば、ご自身のネイタルチャートを軸にして解釈できるはずです。
あと、1番大切なのは、現実の事象と照らし合わせて考えます。
「あなた自身がどれがしっくりと来ているのか?」によって考える事が大切です。
なぜなら、そもそもハウス分けは、生まれ時間の数分の差でさえ太陽の位置が変わってしまうこともあるからです。
私がYoutubeで解説しているのは、以下の3パターンです。
- 12星座別の解釈
太陽を1ハウスに位置させて、半時計周りに30度ずつ区切ったハウスシステム(ソーラーサイン)を使います。 - 新月満月の解釈(天体解釈)
全体配信の際は、牡羊座を始まりとすると(ゼロ・アリエス)を使うこともあります。 - 新月満月の解釈(天体解釈)
リクエストによっては、(プラシーダス)で読む…というのもありますが、あまり重要視していません。
あまり使いたくない理由の一つに、今回のコメントを下さった方のように個人チャートと照らし合わせる場合は、混乱しやすいからです。
上記のように、様々な解釈方法があります。
しかし、そもそも占星術は10天体×12星座×12ハウスの組み合わせで読み解くもの。
個人のチャート図による多くの組み合わせを、大勢の方向けに配信すること自体に無理があります。
だからこそ、12星座占いが一般的になったのだと思います。








4.個人鑑定で私がプラシーダス法を使う理由



↑ここ の場所です。
占星術は様々な説(ハウスシステム)があり、プラシーダス以外を使っている方もいます。
但し、私が過去 学んできた場所ではプラシーダス法を優先されている先生方が圧倒的に多かったです。
慣れているのもありますが、自分がしっくりと来るのがプラシーダス法です。
私は、鑑定で個人のチャートを見る際には、下記に赤チェック☑をし中の2つプラシーダスとソーラーサインを優先しています。




英国占星学教科書にも、イギリスの占星家たちはプラシーダス法を使っていると書かれてあります。
















私や太郎先生は、一般的に使う人が多いと考えられる(プラシーダス法)を利用しています。
なぜなら個人のお客様向けに講座や鑑定を行っているからです。
ですが、これが絶対というわけではありません。






私が一般向けにソーラーサインやゼロアリエスを使う理由は、下記のブログでお伝えしています。
【西洋占星術 講座】Youtube動画によってハウスが違う「私が牡羊座から始まるチャートを使う理由」
5.太陽と月の役割は違う
月は太陽とは別物。
月は母や妻の象徴で、太陽は父や夫の象徴とも言われます。
あたり前ですが、月は夜になるとクッキリと見えます。
お昼は太陽の光で月がハッキリと見えない時がありますよね。
太陽の光=(本質)が月に与える光によって、夜になると月が輝くのです。
地球からの距離も役割も違うので、個人的には太陽と月を同様に考えることは違うと思います。
話は変わりますが、うちの事務所はベランダが西です。
午前中は太陽の光がたまたまビルに反射して光が入ってきます。
しかしビルがなければ光は入ってきません。
ですから、月をビルだと考えると月の存在があるからこそ、太陽の本質は心を通じて曖昧な表現となることもあるのではないでしょうか…。
何でもかんでも本音じゃなくて、感情(心)というフィルターを通すから、相手を思いやることが出来るのかもしれません。
このように、直の太陽の光と月に反射して輝く光とは別物だと思うのです。
例えば、私個人の事で言えば太陽星座の牡羊座の自己主張だけだと強くなり過ぎるのですが、月の双子座を通すから自己主張が話し方によって気さくに感じられる。
みたいな感じです。
もし、月が牡羊座ならオブラートに包まず、自己主張がもっと断定的になったいたかもしれません。
月が山羊座だったらもう少し威厳があったのかも…。






やぎ座の太陽で月がみずがめ座の場合、真面目で律儀な本質が人類愛をテーマにした際に出てくるかも。
そうなると、自分の利益だけのために行動できないなどの性質が基本的な性格に?!








このように太陽と月は別物ですが、性質を混ぜ合わせて考えると多くの考え方が出来ます。
6.ハウスシステムの選び方
鑑定で使う際はチャート解釈に基準を設けています。
あらゆる説の全てを使うと、正直 何を基準にしてアドバイスすれば良いか分からなくなるので…。








そして、現在は今まで縁のあったプラシーダス法とソーラーサインで鑑定しています。
あなたもあなたに合うハウスシステムを使って、現実の出来事と照らし合わせてみて下さい。
そして、結果としてあなたが納得できるハウスシステムや理論を優先しましょう。
お勉強中の方は、解説している動画をリンクしておきますね。